世界文化遺産

世界文化遺産とは?

ユネスコが登録する世界遺産は、『文化遺産』、『自然遺産』。『複合遺産』に分類されています。文化遺産として登録されるためには、登録基準に照らして『顕著な普遍的価値』を有することを世界遺産委員会で認められる事が必要となります。文化遺産としての登録基準は以下の通りです。

①人類の創造的才能を表現する傑作。

②ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。

③現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。

④人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。

⑤ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上の利用の際立った例。もしくは特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わり合いの際立った例。

⑥顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文化的作品と直接にまたは明白に関連するもの。

※これらの基準は1つだけの基準が適用されることよりも、複数の基準が適用されることが多いです。

日光の社寺(二社一寺)について

日光の二社一寺とその境内地(日光山内)は、1999年(平成11年)12月に世界文化遺産として登録されました。二社一寺とは、二荒山神社、東照宮、輪王寺を指します。この二社一寺は、かつては『日光山』として、幕府と一体化した信仰の形態が確立していましたが、1869年(明治2年)の神仏分離政策により、勝道上人が1,200年以上前に開山して以来続いた神仏和合の伝統が終わりました。その結果、日光山は、二社一寺、すなわち二荒山神社、東照宮、満願寺に分離され、満願寺が輪王寺と改称して現在に至っています。

世界文化遺産の登録対象は?
日光山内にある二荒山神社、東照宮、輪王寺の国宝9棟、重要文化財94棟、計103棟の建築物群とそれらをとりまく文化的景観です。登録遺産の面積は、50.8haです。なお、登録正式名称は、『Shrines and temples of Nikko』です。

世界文化遺産登録の石碑


日光山輪王寺

日光東照宮


二荒山神社