ラムサール条約

ラムサール条約とは?

1971年にイランのラムサールという都市で採択された条約です。正式名称は、『特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約』ですが、開催都市にちなみ『ラムサール条約』と呼ばれています。
この条約は、国際的に重要な湿地及びそこに生息・生育する動植物の保全を促進することを目的としています。各締約国がその領域内にある湿地を1ヶ所以上指定して条約事務所に登録するとともに、湿地の保全及び賢明な利用促進のために各締約国がとるべき措置等について規定しています。
※ラムサール条約についての詳細は、こちらでチェック!ラムサール条約

奥日光の湿地は、平成17年(2005年)11月8日に登録されました。

奥日光の湿地として登録されている区域は、湯ノ湖、湯川、戦場ヶ原(せんじょうがはら)、小田代原(おだしろがはら)です。これらの湿地には、オオルリ(Blue and white flycatcher : Cyanoptila cyanomelane)やオオジシギ(Latham's snipe : Gallinago hardwickii)、カッコウ(Common cuckoo : Cuculus canorus)などの夏鳥やアオシギ(Solitary snipe : Gallinago solitaria)やヒレンジャク(Japanese waxwing : Bombycilla japonica)、キレンジャク(Bohemian waxwing : Bombycilla garrulus)などの冬鳥をはじめとした多くの野生動植物が生息・生育しています。

奥日光の湿地がラムサール条約に登録された背景
奥日光の湿原は、湿原植生および淡水藻類の観点から保全上重要だとして重要湿地500に選定されており、さらに本州有数の規模であることから、ラムサール条約の基準1(自然または自然度が高い湿地タイプの代表的、希少または固有な湿地)に適合する条件でした。また、対象区域が日光国立公園の特別保護地区等であったことから自然環境の保全が保証されていることも後押しして登録に至りました。



ラムサール条約の登録記念碑


湯ノ湖           湯川 


小田代原         戦場ヶ原