日光湯波

修行の地『日光』を象徴する食べ物

湯波は、大豆の加工品の一つで、豆乳を煮立てた時にできる表面の薄い膜を引き上げた食べ物です。日光は、勝道上人が開山して以来、多くの修験者が集まりました。修行をする者には精進(菜食)が求められたため、山岳地帯を旅するときには、軽量で保存がきき、栄養に富んだ食材として湯波が利用されてきました。日光湯波の起源は、都から伝えられたものと思われ、社寺の神官や僧侶の食品として存続し、明治に入ってから一般向けに販売が始まったとされます。